Op.3 あの日の贖罪と、祝福を。【作成秘話】
こんにちはお久しぶりです.そして初めまして.
ルーキーボカロPのちぇるの(CHerNO3)です.
感情から音を作るオーケストラPOPを手掛けています.
前回と同様,ボカロコレクション(通称ボカコレ)のルーキーで投稿してきました.前回に続いて,二回目の参加です.
前回は「自分が歌いたくなる曲」「つらいときに呟きたくなる曲」を目標としていましたが,今回は対照的に「自分が歌えない曲」「聴くとつらくなる曲」を目標としました.
曲のFull Ver.はこちらから
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作成秘話
前回同様以下の2点について話していきたいと思います!
・作品を通した想い
・歌詞を書いた時の思い浮かべた情景
前回は,自分の感じたことのある感情から物語を思い浮かべ歌詞を作成していきましたが,今回は実際のお話……実話をもとに曲にしました.
私と生涯の2/3を共にした愛犬「K」
7歳の時から22歳のあの日まで共にした彼女への追悼と謝罪と,そして感謝がテーマです.
2023/07/27
6歳の時に家にいたという証拠が出てきてしまったので,「K」は今年16歳です.
歌詞も色々間違えてて投稿直前にショックを受けた人はこちら.
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1.作品を通した想い
一曲の中で一貫した想いいうのは,
「自分のトラウマを掘り起こす曲」というものです.
「トラウマ」と聴くと怖いとかホラーというイメージかと思います.今回は一般的なそれとは異なります.
ここでのトラウマはPTSD......いわゆる「心的外傷後ストレス障害」を掘り起こすもの.そしてそれはみんなのトラウマはなく,あくまで「自分の」.
いまだにあの日を急に思い出し,泣きたくなる......泣いてしまう
曲を聴くだけでフィードバックし,思い出してしまうものというものを目指しました.
別件でPTSDを患っているので,正直こういうのよくないというのは知ってるんですが
正直,自分の心がすさむよりいい曲を作りたいという想いが勝ってしまいました.
曲にすることがある意味心の整理にもなるかもしれないし,
これで緩和するも,悪化するも自分のせいなのでね.
何度か聴くだけで泣くことはできたので,完成度としてはまちまちだと思ってます.
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ただ今回のような曲は......作るのがとても難しかったです.冒頭で書いた通り,「自分で歌えない曲」「聴くとつらくなる曲」というのは,聴き手が自分でしかないのです.
前回の曲については,聴き手のことを考え......とても作りやすいものでした.
音楽のあるべき姿は聴き手が存在すること.音楽と作者,聴き手が一直線上になることであることを完全に無視した曲がこの曲なので,なんと難しい曲だったことか.
この曲を聴いた人の感想をとても楽しみにしています.
人にどう聴こえるのかが,どうしても気になります.
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2.歌詞を書いた時の思い浮かべた情景
こちらも前回の曲の時とは対照的に「実話」を基にしております.
ほとんどごまかしもありません.「K」の名前と,27日まで勘違いしていた「K」をお迎えした年および年齢だけが実際と異なります.
(歳が異なった理由は,単なる勘違いなの悲しい.)
実話ならでは,トラウマ案件ならではの難しさもありました.
作詞するたびに泣いてしまい,もっと泣ける言葉はないかなんて言葉選び難しいに決まっています......音も同様です.泣ける音探しを情景を浮かべながらやるのは本当に大変でした.
正直,神曲には遠いこの曲を糧にして......自分の感情を音にするだけでなく,その感情を音から拾い上げられる曲を目標としたいなと思いました!!!
この記事を読み
改めて,この一曲を再生していただけると嬉しいです!