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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

緊急一般公開:月刊正論からの攻撃が示唆する安倍元首相暗殺事件の背景
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ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2022090600052299058 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 日本が戦後長らく属国状態なのは度々指摘されて来たことです。準独立国、保護国とでもいうべき状態だとは認識していましたが、まさか白昼衆人監視下で元首相が暗殺され、その真相追及も為されない国になり果てるとは思いが至りませんでした。 暗殺事件自体も前代未聞ですが、その後の状態も異常です。歴史に残る重大事件にも拘らず、調査委員会も立ち上げられず、奈良県警だけに押し付けられ、メディアは統一教会と政治の関係一色です。素人目にも矛盾が多いこの暗殺事件の真相を追及しようという姿勢は皆無と言っても大げさではありません。ほんの一握りのジャーナリストや学者が諦めない姿勢を示しているだけです。このこと自体が極めて異常です。 私のフォロワーさんはよくご存知と思いますが、私は山上単独犯行説には懐疑的で、当日山上のバックアップが存在した可能性も否定せずに検証しています。検証の方法として、銃創を扱った経験がある外傷外科医のドクターと長時間話したり、物理学博士(高田純先生)から物理学的分析を教えてもらったり、かなり慎重かつ綿密に検証しています。 ケネディ大統領が暗殺された際、オズワルドという元軍人の共産主義者が単独犯として仕立て上げられましたが、実際には別に配置された複数の狙撃手によって交差射撃されたという説が有力です。冒頭から山上が元自衛官でカルト宗教被害者の単独犯として報道されたとき、強い既視感を覚えた人は少なくなかったはずです。ケネディの例に鑑みれば、山上に共犯者が存在し、当日は安倍元首相の殺害を確実にする為に他に狙撃手がいた可能性を検証するのは当然のことで、本来なら警察の仕事です。 これは警察OBに指摘されたことですが、本来は事件の捜査は様々な可能性を含めて大きく捉えて検証し、帰納法的に幅を狭めて行くのが常識であり、今回のように大きな矛盾を露呈しながら山上単独犯行に最初から限定しているのは異常です。そしてさらに、山上以外の狙撃手の存在を検証すると、陰謀論だと攻撃されます。まるで、山上単独犯行説と矛盾する、つまり、警察発表と矛盾する説は何が何でも潰そうとしているようです。 陰謀論のレッテル貼りをする個人の中には、明らかに思考力が薄弱で炎上ビジネス狙いの人もいて、相手にする価値もないのですが、保守系の言論誌が名指しで攻撃して来たのには少々驚きました。月刊正論10月号です。(編集人:田北真樹子、発行人:有元隆志) 私も今回まで知らなかったのですが、正論には産経関係者も読まないというマイナーなコーナーがあります。「左も右もメッタ斬り!メディア裏通信簿」というコーナーで、数人が編集者、教授、女史、先生などという匿名で、様々な人々を名指しで批判しています。言論誌を標榜しながら、自分たちは匿名で他人を名指しで攻撃するのは恥知らずな行為であり、まともな言論誌であるべき正論がこんな卑怯なことをしていたとは驚きです。今回の主要テーマは「旧統一教会ネタで自民党を貶める策動」で、メディアの報道のせいで被害者と加害者が逆転してしまったことを嘆いて批判しています。 すると突然、先生と称する人物が次のように発言します。 「ここで、保守側の滅茶苦茶も指摘しておく。山岡鉄秀、加藤清隆らが、安倍は、山上ではなく隣接する商業ビルの屋上からスナイパーによって撃たれたーなどと盛り上がっていたが、バズフィードのファクトチェックで誤りだと指摘された。事件に謎があるのは確かだ。それを追うのはいい。だがな、発信すりゃいいってもんじゃないだろ。現場は大迷惑しているぞ。決めつけや陰謀の類をよく吟味もせずもてあそんで人心を惑わすんじゃないよ」 まず、前述のとおり、匿名で他人を名指しで攻撃するのは卑怯ですが、この先生なる人物はなぜこうも感情的になっているのでしょうか?私は加藤清隆さんの発信をチェックしていませんが、この人物は明らかに私の発信を吟味しておらず、反論にもなっていません。 事件当日、隣接する三和シティビルの屋上にテントが張られており、事件後に撤去されていることが話題になったことは事実です。私は検証の対象とだけコメントしましたが、バズフィードの取材に対し、三和シティビルの管理会社は「排気口の清掃作業でテントを張っていた」と答えました。より鮮明な画像の解析から、テントに見えたものは排気口のカバーだったのではないかという指摘があったのですが、管理会社がテントが張ってあったと認めたことでむしろ驚きました。 バズフィードはビル管理会社の回答を紹介しただけで、何のインパクトもありません。わかったことは、実際にテントが張られていたことと、警察の高所警備はなかったことです。なぜこのバズフィードの記事が山上以外の狙撃手の存在を否定することになるのか意味不明です。狙撃が可能だったとされるポイントは三和シティビルの屋上だけではありません。また、本来なら、主要政治家の演説が行われる時間帯に隣接するビルの屋上で清掃作業が行われるべきではありません。警察が高所警備を実施すべきところです。 山上単独犯行説に固執する人は理解しようとしませんが、山上以外の狙撃手が存在した可能性の検証は、狙撃手ありきではありません。狙撃手を観たとか、銃身を観たという目撃情報に端を発しているのではありません。放置された奈良県立医大の所見と奈良県警の司法解剖報告の甚だしい矛盾から導き出される医学的検証と、安倍元首相が山上の2発目の前に被弾していたとする物理学的検証から導き出された仮説です。先生と称する人物はそのような論理構成をまったく理解せずに、唐突に感情的に私と加藤清隆さんを罵倒したわけです。 さて、ここで問題なのは、この先生とやらの発言は匿名座談会での発言ですから、編集部に責任があるということです。田北編集長や有元発行人は、この先生の暴言を敢えて掲載したことになります。この点はご両人に直接アポを取って説明を求めます。 さらに考えなくてはならないのは、なぜ、本来は保守系の言論誌であり、安倍元首相の追悼特集までやっている正論が、ムキになって安倍元首相暗殺の真相を探ろうとする人間を攻撃してくるのか?ということです。 実は、正論10月号には元海上保安官の一色正春さんも寄稿しています。タイトルは「疑問だらけの暗殺、真相追及せよ」で、要するに単独犯とは思えないから共犯者が存在した可能性を探れ、という内容です。いたってまともな、同意できる内容です。 しかし、ひとつだけ気になることがあります。一色さんはわざわざ次のように書いています。 「私は事件現場を自分の目で見た感想として、現段階ではビルからの狙撃等のいわゆる陰謀論に加担しません」 「加担」は「悪事に加担する」というように、悪いことに協力することを意味します。やはり、一色さんの頭の中では「狙撃手の存在」=「陰謀論」=「否定すべきもの」なのでしょう。なぜ事件現場を見て山上の単独犯行だと確信したのか説明が欲しかったところです。以前、一色さんのツイートを観たことがありますが、山上と安倍さんと90メートル先の駐車場が一直線上にあるから山上の単独犯行だとおっしゃっていたような記憶があります。 現場検証をした人々の話によると、実際には一直線ではないそうですが、仮に一直線だとしても、それで山上の単独犯行が証明されるわけではありません。なにしろ、致命傷を与えた弾丸が見つからないのです。 この一色さんの寄稿文を読んでわかることは、正論編集部としては、山上以外の狙撃手が存在した可能性さえ否定すれば、暗殺事件に疑問を抱くのは構わない、ということです。 前述のとおり、ケネディ暗殺の時も、オズワルド以外に複数の狙撃手がいたと分析されており、それを陰謀論呼ばわりする人はいません。それなのになぜ、今回のケースでは、当然疑うべき狙撃手の存在を検証することが陰謀論なのでしょうか? 故小室直樹氏が言っていたことですが、ある研究が科学的か否かを決めるのは、その検証プロセスであって、研究対象ではないのです。例えば、幽霊やUFOの存在を研究する場合、検証プロセスが科学的であれば、その研究は科学的なのです。幽霊やUFOを対象とするから即非科学的なのではありません。 山上以外の狙撃手の存在を陰謀論として封じようとする人や組織は、思考力が薄弱でない限り、不都合な事実を隠したいと思っているとしか考えられません。 そこで思い出すことがあります。正論の発行所は産経新聞社ですが、産経新聞は保守的とされながらも、海外情勢については海外主流メディア、すなわち、左翼リベラルメディアの丸写しです。2020年の大統領選挙の際も、不正選挙は陰謀論と決めつけて、トランプの発言は根拠がないと、バイデン民主党寄りの記事ばかり書いて読者を驚かせました。 今回の暗殺事件の翌日、5大紙の見出しが一字一句同じだったことにショックを受けましたが、統一教会一色の報道からもわかるように、産経新聞も含めて日本の主流メディアは特定のイデオロギーと政治的目標を持つ勢力の影響下にあると考えるべきです。今回の下衆な座談会で「先生」の下衆な発言を挿入したのは、まさにそのような影響を受けてのことだと考えられます。そして、その勢力は、山上以外の狙撃手の存在をどうしても否定したいのです。 最近ネット上で、中国からオーストラリアに政治亡命した袁紅氷教授の告発が話題になりました。安倍元首相暗殺の首謀者は、中国共産党内の極秘国際テロ組織である中央対外連絡簿のトップ、劉建超だというのです。袁教授は中国国内の良心的な共産党員から情報を得たとのことですが、確かに中国共産党の関与は最も疑われるところです。 しかし、今回の暗殺実行とその後の隠蔽工作は、日本に対して圧倒的な力を持った勢力の関与なしには不可能です。警察を支配するということは、自民党と官邸を支配している、ということです。そのような勢力であれば、日本のメディアをコントロールすることも容易でしょう。そして、正論もその支配下にあるということです。 ケネディの暗殺も、CIA、軍隊、政敵、軍産複合体、マフィアなど、複数の勢力の動機が一致して実行されました。だからこそ真実が隠蔽されたままです。今回も、複数の組織の協業が疑われます。そのひとつは、メディアをコントロールでき、山上の単独犯行で幕引きをしたい勢力です。奇しくも正論がそのことを如実に示してくれました。 //////////////////////////////////////////////////////////////// 本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は、このメールアドレス宛に返信をお願いいたします。 //////////////////////////////////////////////////////////////// ■ ウェブマガジンの購読や課金に関するお問い合わせはこちら   info@foomii.com ■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/ ////////////////////////////////////////////////////////////////

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