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Yamareco

記録ID: 2544756
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

大井川東俣

2018年09月16日(日) 〜 2018年09月17日(月)
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:32
距離
13.8km
登り
703m
下り
126m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:15
休憩
0:06
合計
8:21
6:09
224
二軒小屋ロッジ
9:53
9:53
46
10:39
10:42
109
12:31
12:34
101
14:15
14:15
15
2日目
5:30 池ノ沢小屋 発
8:00 広河原基地 発
9:00 東俣堰堤 通過
11:10 八丁平 通過
12:45 東俣入口 通過
13:00 二軒小屋 着
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス 二件小屋発着
コース状況/
危険箇所等
川の状況にもよると思いますが私は5回渡渉(登山靴をマリンシューズに履き替える局面。2本目の橋梁手前、広河原直前の森屋沢、雪投沢前後で3回)しました。
東俣に突入!
といってもしばらくは右岸(写真左)に東俣林道の名残(歩道レベル)がある。
2018年09月16日 07:13撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 7:13
東俣に突入!
といってもしばらくは右岸(写真左)に東俣林道の名残(歩道レベル)がある。
最初の橋梁(右岸→左岸)。橋梁の先で林道は消失しているが、階段状の岩塊によって容易に左岸河床に降下できる。
2018年09月16日 07:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 7:35
最初の橋梁(右岸→左岸)。橋梁の先で林道は消失しているが、階段状の岩塊によって容易に左岸河床に降下できる。
行く手を岸壁に遮られてしまう。
最初の要渡渉地にして最も深かった場所。
2018年09月16日 07:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 7:58
行く手を岸壁に遮られてしまう。
最初の要渡渉地にして最も深かった場所。
人生初めての渡渉で渡渉箇所の選定を見誤ったのだろう。腿付近まで水に浸かる。2本のストックを用いた4足歩行で攻略。
2018年09月16日 07:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 7:58
人生初めての渡渉で渡渉箇所の選定を見誤ったのだろう。腿付近まで水に浸かる。2本のストックを用いた4足歩行で攻略。
渡渉直後に2本目の橋梁(左岸→右岸)発見。
2018年09月16日 08:13撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 8:13
渡渉直後に2本目の橋梁(左岸→右岸)発見。
大径木の林立する八丁平を越えたところで3本目の橋梁(右岸→左岸)。
2018年09月16日 08:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 8:41
大径木の林立する八丁平を越えたところで3本目の橋梁(右岸→左岸)。
わかりにくい写真だが、渡りきったすぐ上流(写真左)が早速崩れている。(ルート初のガレ場)
2018年09月16日 08:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 8:41
わかりにくい写真だが、渡りきったすぐ上流(写真左)が早速崩れている。(ルート初のガレ場)
ちょっと嫌な感じのガレ場。
左手斜面は急峻で、東俣まで一気に落ちている。
2018年09月16日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 9:14
ちょっと嫌な感じのガレ場。
左手斜面は急峻で、東俣まで一気に落ちている。
徳右衛門岳と徳右衛門沢。
いつか蝙蝠尾根も歩いてみたい。
2018年09月16日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 9:14
徳右衛門岳と徳右衛門沢。
いつか蝙蝠尾根も歩いてみたい。
奥地に来てから初めてのガードレール。
2018年09月16日 09:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 9:34
奥地に来てから初めてのガードレール。
まさに廃道といった景色。
2018年09月16日 09:46撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 9:46
まさに廃道といった景色。
奈良田越の分岐。
東海パルプは森林資源の搬出方法について、川狩り(人為的に鉄砲堰という木製ダムを築造・決壊させることで貯まった大量の川水とともに木材を下流に運ぶ手法)を用いていたが、東俣では昭和38年から敷設を始めた総延長10km以上に及ぶ索道により、奈良田越経由で山梨側へ運ぶ方法にシフトする。
2018年09月16日 10:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
9/16 10:10
奈良田越の分岐。
東海パルプは森林資源の搬出方法について、川狩り(人為的に鉄砲堰という木製ダムを築造・決壊させることで貯まった大量の川水とともに木材を下流に運ぶ手法)を用いていたが、東俣では昭和38年から敷設を始めた総延長10km以上に及ぶ索道により、奈良田越経由で山梨側へ運ぶ方法にシフトする。
中部電力の東俣堰堤。
2018年09月16日 10:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 10:37
中部電力の東俣堰堤。
堰堤の点検用通路の脇に大井川起点標識。
そして、真新しい禁猟区のラミネートプレート。
2018年09月16日 10:40撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/16 10:40
堰堤の点検用通路の脇に大井川起点標識。
そして、真新しい禁猟区のラミネートプレート。
ガレ場が連続。
2018年09月16日 11:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 11:16
ガレ場が連続。
都合4本目の橋梁。プレートによると平成6年竣工の広河原橋。一度架け替えを行ったのだろうか。直前までの林道の人を寄せ付けない有様とのアンバランス感が凄い。
2018年09月16日 11:40撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 11:40
都合4本目の橋梁。プレートによると平成6年竣工の広河原橋。一度架け替えを行ったのだろうか。直前までの林道の人を寄せ付けない有様とのアンバランス感が凄い。
昭和47年開所の広河原基地に到着!
2018年09月16日 12:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 12:22
昭和47年開所の広河原基地に到着!
数々の廃屋や廃車両、そこここに積み上げられた木材など、かつてここが大規模な林業基地であったことが窺える。
2018年09月16日 12:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/16 12:23
数々の廃屋や廃車両、そこここに積み上げられた木材など、かつてここが大規模な林業基地であったことが窺える。
天井に見えるのは運行標示器。外周には無数の電球とともに地名が記されている。広河原基地は奈良田へ伸びた長大な索道の終点(起点?)であり、総延長10数kmに及ぶ索道の今どこを積荷が通っているか把握するのに使われていたのだろう。
2018年09月16日 12:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 12:25
天井に見えるのは運行標示器。外周には無数の電球とともに地名が記されている。広河原基地は奈良田へ伸びた長大な索道の終点(起点?)であり、総延長10数kmに及ぶ索道の今どこを積荷が通っているか把握するのに使われていたのだろう。
運行標示器のあった建物の手前。木で組んだステージはトラック等から索道に木材を積み替える際の作業台に使われていたと思われる。
この写真中央のあたりから奈良田に向けて出発していたのかもしれない。
2018年09月17日 07:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/17 7:39
運行標示器のあった建物の手前。木で組んだステージはトラック等から索道に木材を積み替える際の作業台に使われていたと思われる。
この写真中央のあたりから奈良田に向けて出発していたのかもしれない。
索道や電気系統の設備倉庫と思われる。
建物は7棟程あったが、同じような荒廃状況となっている。
2018年09月16日 12:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 12:28
索道や電気系統の設備倉庫と思われる。
建物は7棟程あったが、同じような荒廃状況となっている。
宿舎と思われる建物で、ひときわ長い。
2018年09月16日 12:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 12:37
宿舎と思われる建物で、ひときわ長い。
同じ建物の入口部分。真新しい薪などが積まれている。こんな奥地にあっても一定程度の利用がされていることに驚いた。
2018年09月16日 12:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 12:39
同じ建物の入口部分。真新しい薪などが積まれている。こんな奥地にあっても一定程度の利用がされていることに驚いた。
寝床としては使用しづらそう。
2018年09月16日 12:38撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 12:38
寝床としては使用しづらそう。
ここまで来れば川幅も広く、渡渉は容易。それにしても、どこまでこの水量が続くのか。
林道が今ほどボロボロになる前は、二軒小屋から東俣を経由すれば、雪投沢から容易に塩見へ登れたそうな。
2018年09月16日 12:46撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/16 12:46
ここまで来れば川幅も広く、渡渉は容易。それにしても、どこまでこの水量が続くのか。
林道が今ほどボロボロになる前は、二軒小屋から東俣を経由すれば、雪投沢から容易に塩見へ登れたそうな。
池ノ沢小屋。
2018年09月16日 15:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 15:01
池ノ沢小屋。
池ノ沢小屋。
2018年09月16日 14:40撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 14:40
池ノ沢小屋。
積雪の影響で、近年は小屋の奥側が少々潰れかかっているという話だったが、明らかに補強されていた。
御座や銀マットが掛けてあり、ありがたく拝借する。
2018年09月16日 14:40撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/16 14:40
積雪の影響で、近年は小屋の奥側が少々潰れかかっているという話だったが、明らかに補強されていた。
御座や銀マットが掛けてあり、ありがたく拝借する。
往路はあまり記憶がないが、帰路は足元が少し崩れて怖かった。
2018年09月17日 09:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/17 9:23
往路はあまり記憶がないが、帰路は足元が少し崩れて怖かった。
往路はそのまま突っ切ったガレ場だが、高巻きして作業道に出た方が楽という事前情報を得ていたので、帰路はこちらを選択。しかし、実際は(高巻きした場所の問題かもしれないが)高巻き道の方が命の危険を感じた。
最近つけられたロープのおかげで何とか通過することができた。
2018年09月17日 10:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/17 10:39
往路はそのまま突っ切ったガレ場だが、高巻きして作業道に出た方が楽という事前情報を得ていたので、帰路はこちらを選択。しかし、実際は(高巻きした場所の問題かもしれないが)高巻き道の方が命の危険を感じた。
最近つけられたロープのおかげで何とか通過することができた。
無事に生還。(茂ってはいるが看板の裏にそのまま歩き道が続いている。)
2018年09月17日 12:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/17 12:48
無事に生還。(茂ってはいるが看板の裏にそのまま歩き道が続いている。)
二軒小屋ロッヂ。7月末に来た際は強風で木々がバタバタ倒れていたが、綺麗になっていた。
2018年09月17日 13:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/17 13:11
二軒小屋ロッヂ。7月末に来た際は強風で木々がバタバタ倒れていたが、綺麗になっていた。
撮影機器:

装備

個人装備
ウィンドブレーカー 防寒着 雨具 登山靴 グローブ 帽子 2本ストック ザック(36L) 食事(行動食+非常食含む) 水分(飲料750ml+水1L) 地形図 コンパス 計画書 ヘッドランプ (予備電池含む) 折畳み式LED太陽光ランタン 保険証 携帯(GPSアプリ・予備バッテリー含む) 時計 寝袋 エアマット マリンシューズ 双眼鏡
備考 記録用

感想

噂に聞く広河原基地を一目見たく、初めて渡渉を要するコースに行きました。
水量が少なくなる秋口に、台風の非常に少ない年で、当日含め1週間以上晴れが続いていたので、決行しました。
難所は大曲の前後区間で、往路では難なく通過した場所で帰路に苦労したりもしました。
ダム建設のため川狩りができなくなった東海パルプ(最後の川狩りは昭和45年)は、代替の木材搬出手段を索道に見出し昭和38年に山梨側へ向け起工。時を前後して静岡県が林道東俣線を計画し、昭和45年には二軒小屋まで開通。こういった変遷の中で、期待を背負って(記念のビデオまで作って)開所した広河原基地なのに、今は地図に名前すらないのは、とても残念ですが、自分の眼で見ることができて良かったです。
西俣には鉄砲堰の痕跡が残っているようなので、いつかそちらにも行ってみたいです。
余談ですが、鉄砲堰については、資料館やまびこ(川根本町)で詳しく知ることができます。

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