コロナから復帰の女性市議に、執拗に「陰性証明出して」…議会で前列の男性市議が要求

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 新型コロナウイルス感染による療養を終え、12月定例会に出席した滋賀県近江八幡市の女性市議が、前列に座る男性市議から陰性証明を出すよう 執拗しつよう に求められ、別室での議会参加を余儀なくされていたことがわかった。女性市議は男性市議の要求を「コロナ差別ではないか」と訴えている。

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 女性市議は11月28日に感染が判明。12月4日まで自宅療養し、11月30日開会の12月定例会には今月9日から出席した。市議会によると、復帰の際に陰性証明を出す必要はないという。

 しかし、女性市議によると、せきの症状が残っていることに対し、男性市議が「明日、新生児を迎えに行くので陰性証明を出してほしい」と求めてきたという。

 2人のトラブルを知った小西励議長は男性市議に「行き過ぎた行動はしないように」と要請。女性市議は相手に配慮し、別室から議会中継を視聴した。女性市議は昼頃いったん帰宅し、抗原検査キットで検査して「陰性」となった結果を写真で男性市議に提示したという。

 男性市議は9日夜、自身のフェイスブックに「(コロナで)新生児は死ぬかもしれん」「貴女に子どもの事、少子化の事を語る資格は絶対に無い」と女性市議を批判する内容を投稿した。

 女性市議は「子どもを迎えるという事情があるにしても不当な要求で、コロナ差別ではないか。感染経験者への対応を改めるべきだ」と話している。

 男性市議は読売新聞の取材に「子どもが心配で必死にお願いしただけで、コロナ差別はしていない。フェイスブックの投稿は、陰性証明を出すよう懇願した私の妻からの電話に、あしらうような対応をしたからだ」と反論している。

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