不妊治療の保険診療の改善を!『採卵手術の痛みに耐えています!静脈麻酔の保険点数をあげて欲しい!』

不妊治療の保険診療の改善を!『採卵手術の痛みに耐えています!静脈麻酔の保険点数をあげて欲しい!』

開始日
2022年6月9日
現在の賛同数:26,293次の目標:35,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 東尾 理子

通院、検査、薬、採卵、高額な医療費・・・

不妊治療には数えきれないほどの肉体的・精神的負担が伴います。

それにもかかわらず、肉体的苦痛を軽減する効果的な種類の麻酔が使用されにくい保険の制度設計が、私たちをさらに苦しめています。

こんにちは。私たちは、東尾 理子をはじめとする当事者団体です。「2022年4月から開始した不妊治療の保険適用化の改定」を求めています。

2022年4月より不妊治療の保険適用が開始したと同時にあらゆることが大きく変化しました。

金銭的な負担が減った一方で、これまで使用してきた薬が使用できなかったり、治療方法に制限があったりという課題もあるのが現状です。

とりわけ患者を苦しめているのが、麻酔なしで卵巣に針を刺して行う採卵手術の痛みです。卵子の数が多ければ針を刺す回数も増え、それは想像以上の痛みになります。これは、男性ならば、睾丸に無麻酔で針を刺すのを想像してみてください。ところが、保険適用開始以降、痛みを軽減する静脈麻酔を使用してくれない施設が増えているのです。

麻酔にはいくつかの種類があります。

*不妊治療においては下記が主流

①局所麻酔

卵巣に近い膣壁に麻酔薬を注射することで痛みの緩和を狙った麻酔です。


患者からは、このような声があります。

・麻酔の注射自体が痛かった上に麻酔の効果がほとんどなく、採卵時の痛みは軽くならなかった(激痛であった)

・局所麻酔での採卵があまりに痛すぎてトラウマになってしまった。


②静脈麻酔

静脈内に点滴から麻酔薬を注入し、短時間意識をなくすことで痛みを感じずに採卵ができる麻酔です。静脈麻酔で眠らせた状態にして採卵ができるため、採卵中の記憶も残りません。もちろん痛みも感じないため、採卵に対しての恐怖心のある患者や、痛みに弱い患者も安心して採卵を受けることができます。麻酔使用中は、全身の状態を確認しながら麻酔薬の投与量をコントロールする必要があるため、経験を積んだ医師や看護婦の配置が必要となります。

静脈麻酔の方が圧倒的に痛みを軽減してくれるにもかかわらず、なぜ静脈麻酔ではなく、激痛を伴う局所麻酔を実施する施設が増えてしまったのでしょうか?

その背景には、医療行為の金額となる「保険点数」があるからです。

静脈麻酔では麻酔剤の費用(局所麻酔薬費用より高額)に加え経験を積んだ医師・看護師の確保、採卵前の点滴の確保など局所麻酔に比べ準備と体制が必要となります。にもかかわらず、保険点数に換算すると、静脈麻酔管理料は!


10分未満で、120点(1200円・内3割患者負担360円)

10分以上で、600点(6000円・内3割患者負担1800円)

と、保険点数は低く設定されています。つまり、高度な技術と体制が必要なのにも関わらず、静脈麻酔を行うことに対して病院側に支払われる金額が、低く設定されているのです。


これは患者にとっては嬉しい設定ですが、病院側にとっては、経営上の大きな負担になります。


「静脈麻酔だけを自費で行い、体外受精を保険で行えばいいのでは?」と考える人もいるかも知れませんが、そうはいかない事情があります。

保険を適用する不妊治療(体外受精・顕微授精などの高度不妊治療)で行われる治療・検査には、治療・検査自体や使用できる薬剤等に保険が効くものと効かないものとがあります。保険適用外の治療・検査実施や薬剤を使うと保険は適用されず「自費診療」になり高額の医療費がかかります。

保険診療を行う場合には、一連のすべての治療を国の決めた保険診療の範囲内で行う必要があります。このルールが「混合診療の禁止」と言い、患者を苦しめている原因です。

診療のごく一部でも自費で診療を行った場合には混合診療となり、保険適用で支払った3割負担分も含め遡って、すべての治療費を自費診療で支払わなくてはいけません。体外受精で行われる採卵の静脈麻酔を自費で行えば、体外受精全体の治療費も自費で支払うことになりますので、60万円近く(施設によって金額は異なります)の高額な治療費を支払うことになります。

【問題解決に向けた提案】

静脈麻酔の保険点数が低いため、患者と治療施設の双方に大きなデメリットが生じてしまっているというのが現状です。


そして、立場の弱い患者の方が我慢を強いられ、苦しい思いをしている状況となっています。


両者のデメリットを解消するために、静脈麻酔管理料の保険点数の引き上げを提案します。

ただでさえ過酷な不妊治療。

私たちは患者の経済的のみならず、肉体的、精神的な負担軽減と、よりフェアで安心な妊活環境のために不妊治療をとりまく保険体制を改善してください!

妊活研究会
NPO法人UMI


★この署名は、5万人を超えた時点で、社会情勢等を鑑み、関係省庁および関連代議士等への署名、要望書の提出を行います。


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現在の賛同数:26,293次の目標:35,000
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