胚培養士を国家資格として認めてほしい!

胚培養士を国家資格として認めてほしい!

開始日
2022年9月26日
現在の賛同数:13,406次の目標:15,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 東尾 理子

【胚培養士とは?】

体外受精・胚移植とは、卵子を採取し、カラダの外で卵子と精子を受精させ、培養してできた胚(受精卵)を子宮のなかに戻して妊娠を図る治療法で、不妊治療の核となるものです。現在、体外受精・胚移植を含めた生殖補助医療は、わが国では年間約45万回(周期)実施されています。その数は世界最多であり、わが国は世界一の体外受精大国です。この体外受精・胚移植の根幹となる“カラダの外で卵子と精子を受精させ、胚を培養する”という過程を担っているのが胚培養士です。その他に胚の凍結や融解など胚を取り扱う業務に従事する、いわば生殖補助医療のスペシャリストです。胚培養士が担当している受精、胚の培養、凍結、融解は、不妊治療の成績に大きく影響し、妊娠できるか否かは、胚培養士の技術に依存しています。我が国の生殖補助医療の成績は世界トップクラスであり、これは胚培養士の高い技術で支えられています。このように胚培養士は、わが国の生殖補助医療において欠かすことのできない存在です。

生殖補助医療の中心的役割を果たす胚培養士は、実は国家資格で定められていません。

現在、胚培養士は、日本臨床エンブリオロジスト学会や日本卵子学会が、一定の知識や技能を保証した認定資格、すなわち民間資格です。したがって、認定資格がなくても業務に従事することができます。臨床検査技師や生物系、農学系の大学を卒業した者が、不妊治療を専門とする医療機関に就職し、多くが臨床の現場で一から技術を学び、医師の指導のもと不妊治療の業務に従事しているのが現状です。

【胚培養士が国家資格でないことの問題点】

①教育を受けていない者も業務に従事できる

胚培養士は、“生命の萌芽”といえる胚を取り扱うため、高度な知識と技術のみならず高い倫理観が求められます。しかし、現状は野放しの状態で、何ら資格も必要とせず、教育を受けていない者も業務に従事することができます。

日本産科婦人科学会はヒトの生命が始まる時期を受精後2週間以降と見解としているため、体外に取り出した精子、卵子、また受精卵は「命」と捉えられてないのが現状です。

②すべての患者に安定した医療技術を提供できない

胚培養士は資格がなくても業務に従事できるため、施設間で胚培養士の技術格差があると言われています、その結果、すべての患者に安定した医療技術を提供することができなくなります。

③胚培養士の地位が確立されていない

不妊治療に携わる医療従事者のなかで、国家資格をもたないのは胚培養士だけです。そのため、胚培養士の立場は曖昧で、地位が確立されていません。

【ご提案】

わが国の出生数は年々減少し、少子化が加速しています。少子化対策はわが国の喫緊の問題であり、その対策として、2022年4月から不妊治療が保険適用になりました。今後、生殖補助医療を受ける患者が増えることが予測されています。胚培養士の力量は、生殖補助医療の妊娠・出産に大きく影響します。よって、少子化対策の成否は、胚培養士の腕にかかっていると言っても過言ではありません。胚培養士の地位の確立と一定の技術水準の確保、そして安定した医療技術の提供を実現するためには、胚培養士を国家資格として認定することが不可欠です!

私たちは、胚培養士の国家資格化を提案します!

東尾理子

NPO法人UMI 理事長 森瞳
NPO法人フォレシア 理事長 佐藤高輝

IVF大阪クリニック
院長 福田愛作
副院長 辻勲
管理胚培養士 水野里志
胚培養士 小林亮太

不妊症看護認定看護師 小松原千暁

つくば木場公園クリニック 培養室長 岩田京子

英ウイメンズクリニック 培養部門 培養部長 古橋孝祐

浅田レディースクリニック 北坂浩也

浅田レディースクリニック 辻暖永

浅田レディースクリニック 渡邊紘之

高橋ウィメンズクリニック 小島勝志

高橋ウィメンズクリニック 樋口香子

 

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