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2023年10月5日更新

10月は乳がん月間②|保険は数回見直しを

乳がんをはじめ、病気やケガなど万が一の際に気になるのがお金のこと。民間保険の加入や見直しをする際の注意点についてFPの兼島良太さんに聞いた。兼島さんは「加入後も見直すことで自分にぴったりの保険に出合える」とその重要性を語る。

 

 

兼島良太さん
お金の学校「セカンドマネー」代表。ファイナンシャルプランナー2級


よく考えて加入を
「安心を買う」もアリ


―乳がんをはじめ、病気に備えるため、民間保険に入った方がいい?

基本的な考え方としては、「公的保険(健康保険や国民健康保険、高額療養費制度、傷病手当、遺族年金など)と貯蓄でカバーできない部分を補う」のが民間保険の役割です。つまり、貯蓄が多く「ケガや病気をしても貯蓄で医療費や働けない期間の生活費を賄うことができる」なら、保険に加入しないという選択もアリです。

加入するかどうかの判断手順は、①治療費の金額を知る②公的保険を使用した場合の、治療費の自己負担額を計算する③自己負担額が貯蓄で対応できるかを確認する④公的保険や貯蓄で賄えない金額を算出する⑤必要な民間保険(補償額)を検討する|の5ステップ。例外として、「貯蓄が苦手で不安」「がんに罹患した身内が多くて心配」という人は「安心を買う」という気持ちで保険に加入するのも手だと思います。手順①~⑤を自分で計算するのが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみましょう。

民間保険は高額な治療費の支払いや不随費用にも対応することができるというメリットがあります。しかし、病気にならなければ掛け捨てになるデメリットがあることも忘れずに検討してください。


―保険を見直すメリットは?

保険は医療の発達に伴って保障内容などが変更されるため、見直すと「保障が充実して保険料は安くなった」というケースもあります。

見直すのは、結婚、出産、住宅購入時(団体信用保険に加入時)、子どもの独立時など大きな変化があった時。これらの時期は必要な保障の範囲が変わりやすいので、都度見直すことでその時々の自分や家族にぴったりの保険に出合える可能性が高まります。

しかし、見直す際には注意点も。新たに加入したい保険がある場合は、年齢や持病の有無など加入条件をクリアできるか最初に確認を。また、見直し時期も要注意。例えば、加入中のA保険を解約してB保険に加入したい場合、Aを解約する前にBに加入できるかを必ず確認します。先にAを解約すると、Bに加入できなかった場合に保険の保障がない時期が生まれてしまうことを防ぐためです。併せて、B保険の免責期間もチェックします。さらに、すでに加入中の別の保険と保障内容の重複がないかもチェックを。保障内容などの詳細が記載された保険設計書を、新たに加入検討している保険会社に見せて相談すると重複が防げます。ほかにも、保険料や保障内容が、自身が納得できる範囲で、かつ適正か考えることが必要です。
 

保険料が下がる場合も
見直し時期にも注意


―がんに備えたい。医療保険と、がん保険、どっちがいい?

どちらがいいかは人によって異なるため、まずは「がん以外の病気の保障も必要か」と考えてみます。必要なら、医療保険にがん特約や三大疾病特約を付加する方法を選びます。身内にがんの罹患者が多いなど、がんへの手厚い保障が必要と感じる場合はがん保険を。主な違いを右の表にまとめたので、参考にしてみてください。

がん保険は5年や10年など一定期間を保障する定期型と保障が一生続く終身型があります。定期型は保障期間が経過して契約を更新する場合に保険料が上がるので、その際に解約する人が多いのですが、年齢が上がるごとにがんのリスクが高まることを忘れずに。終身型は加入時から定期型よりも保険料が高いのでよく考えましょう。

見直しの際は保険販売者に「公的保険でカバーできる部分・できない部分」をしっかり聞き、その上でカバーできない部分の提案をもらうことが重要。2人以上の販売者に聞くと比較検討しやすくなります。また、保険に似た役割の共済という方法も検討してみては。




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関連記事:10月は乳がん月間①|乳がん検診で安心を胸に

取材:比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』10月は乳がん月間 |乳がん検診で安心を胸に

第1887号・2023年10月5日掲載

この記事のキュレーター

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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