「風力先進県」で地元がノー 国内最大級の風力発電計画に“逆風”

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「(仮称)みちのく風力発電事業」の実施想定区域に含まれている八甲田山系の山々。計画では尾根に風車を100基以上設置することになっている=青森市の田代平湿原で2022年9月4日午後1時14分、江沢雄志撮影
「(仮称)みちのく風力発電事業」の実施想定区域に含まれている八甲田山系の山々。計画では尾根に風車を100基以上設置することになっている=青森市の田代平湿原で2022年9月4日午後1時14分、江沢雄志撮影

 風力発電の導入量で全国トップの青森県。そのお膝元の八甲田山系で計画されている国内最大級の風力発電「(仮称)みちのく風力発電事業」を巡り、地元で異論が噴出している。事業主のユーラスエナジーホールディングス(東京)は計画の一部見直しを余儀なくされており、思わぬ“逆風”に見舞われた形だ。「風力先進県」で何が起きているのか。【江沢雄志】

 日本風力発電協会によると、青森県の風力発電導入量は2021年末時点で65・5万キロワット。都道府県別で最も多く、県内には300基以上の風車が建ち並ぶ。一定の強さの風が安定して吹く「地の利」があることが大きい。

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