子育て支援員目指す 奄美大島雇用創造協 20人が研修開始 

2022年09月24日

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セミナー初日、指体操で頭をスッキリさせて講義を始める参加者=23日、奄美市名瀬

厚生労働省委託事業で、奄美大島雇用創造協議会主催の「子育て支援員育成セミナー」が23日、奄美市名瀬のワークスタイル・ラボで始まった。応募した20人は9日間の研修を通じて保育や子育てに関する専門知識と技術を習得し、「子育て支援員」の資格認定を目指す。

 

子育て支援員は、国が2015年度に開始した子ども・子育て支援新制度に合わせ、保育の担い手を増やそうと創設された民間資格。各自治体が実施する研修を修了すると、保育施設や一時預かり事業所などで保育従事者として働くことができる。

 

同セミナーでは、子どもの発達や保育などに関する座学、救急救命講習などの実技を計35時間受講した後、保育施設で2日間の実習を行い、10月末に修了証書交付を予定している。初日は研修生18人が出席、2人がウェブなどで参加。教本を使用した講義を中心に、研修生同士の意見交換も行った。

 

講師を務めた社会福祉法人遊学会ほぴあこども保育園(鹿児島市)の福元浩子副園長は「各自治体により地域保育の悩みや状況は異なり、難しい問題は多い。研修生には、子ども一人ひとりの人権を大切にすることが重要だと感じてほしい」と話した。奄美市から参加した東音さん(20)は「地元に貢献できることを探す中、告知を見つけ応募した。修了後は資格を生かした職に就きたい」と語った。